今年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公は、豊臣秀吉の弟秀長である。私にとって豊臣兄弟のイメージは、1996年の大河ドラマ「秀吉」が今なお強烈だ。竹中直人が「心配御無用!」の決め台詞(ぜりふ)とともにエネルギッシュに演じた秀吉。
(1)は、人類にとっての「性」がいかに社会や文化の規定を受けるかを、他の生物や民族の比較からざっくりと炙(あぶ)り出す。ホモセクシュアルな関係を全男性の成長過程の儀式に組み込むニューギニアの民族や、妊娠中、積極的に愛人と性交渉し子の父親を複数持とうと ...
「文系のための科学本ガイド」は、「科学の一般読み物を、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたい!」そんな思いから生まれた、リレー形式の書評連載です。毎回、異なる評者の方が「これは面白い」「これは役に立つ」という科学の本を1冊ずつ紹介して ...
落語漫画の最高峰と称される『寄席芸人伝』は、漫画誌で連載された時期が1978~89年と、だいぶ昔に発表された物語です。谷原店長は最近、デジタル版で買い直し、読み返したそうです。若い頃とは異なる読後感で、「とにかく泣かされた」のだとか。物語は一話完結の ...
まず感銘を受けたのは、著者が読者と一緒にこの広大な分野を横断する上で「会話の0・2秒」という、日常的かつ意外性のある謎を提示したこと。研究者の関心がしばしば専門外の人々のそれから乖離(かいり)してしまうことを考えると、これは著者ならではの英断だったと ...
長期化する低成長、分断される世界、深刻化する気候変動。戦後日本の経済成長の条件であった労働力人口は減少、資源は枯渇し、待ったなしの環境問題に直面しつつある。資本主義はなぜ行き詰まるのか。持続可能な未来はいかにして可能か。江原慶著『資 ...
新書 世界現代史(川北省吾、講談社) 中国共産党が語れない日中近現代史(兼原信克、新潮社) インフレの時代(渡辺努、中央公論新社) 世界の大転換(小泉悠、SBクリエイティブ ) 世界秩序が変わるとき(齋藤ジン、文藝春秋) 豊臣兄弟 ...
俳人で俳句評論家の角谷昌子さん(71)が、評論集「俳句の水脈を探る――平成・令和に逝った俳人たち」(ふらんす堂)を刊行した。阿波野青畝(せいほ)、山口誓子、加藤楸邨、有馬朗人、黒田杏子ら俳句史に名を残す37人の境涯をつづり、作品を読 ...
厳格な宗教的規律に従い、現世の富や社会制度、そして戦争を拒んだことで長きにわたって弾圧され、ヨーロッパの片隅から北米に移住したアーミッシュ。彼らの歩んできた歴史をその起源から現代まで、ひろく宗教・社会・政治・経済に目を配りながら包括 ...
冷えこんだ朝、蛇口から流れ出した水の冷たさにうなりながらも、手をあえてそのままにしていたのは、ガス給湯器の点火音が聞こえたからです。水がだんだん温かくなっていくのが心地よく、思い出したのは給湯器もなく、それこそ冷え切ったままの水で顔 ...
「デスクを片づけてから仕事を始めるのか」対「とにかく仕事を始めてからデスクの気になるところを休憩時などに少し片づけるのか」は、人間の心の中で永遠の戦いを繰り広げていると断言する。自分の中では後者が優勢だ。一日のうちの最重要決断と言える ...